東日本大震災によるE5系被災状況の現段階でのまとめ
昨夜、ある方がE5系に関してツイートされた内容巡ってあれこれあるようですが、とりあえずうちで判ってる範囲を改めてまとめてみました。
3月11日14:46頃に発生した東日本大震災本震時、JR東日本の線路上に居たE5系は4編成あり、それぞれ
●E5系量産先行車 S11編成 … 現段階では非営業用編成(営業運転には使われない車両)。新幹線総合車両センター構内に居た時に震度6弱~強程度の地震に遭遇した事は間違い無く、3月12・13日に国土地理院が撮影した航空写真を見る限り、本震発生時は同所着発線に留置されていた時だったと思われる。
●E5系U2編成 … 同日は運用に入って居らず、新幹線総合車両センター構内に居た時に震度6弱~強程度の地震に遭遇した事は間違いなく、3月12・13日に国土地理院が撮影した航空写真を見る限りは写っておらず、3月22日に私が新幹線総合車両センターを見に行った際にも姿を見ていないことから、本震発生時は庫内に居たと考えるのが自然と思われる。
●E5系U3・4編成 … 同日は両編成がはやぶさ1号、及び3号として新青森駅到着後、本震発生時に至るまで青森新幹線車両センター構内に居たものと考えるのが自然と思われ、青森市内の震度を考えると深刻な被災をしたとは考えられない。
となる事から、国労東日本本部の東日本大震災関連ページに3月14日分として
--- 引用開始 ---
当日、はやぶさ1編成が庫にいましたが、損しょうが激しく運用は出来ないもようです。
--- 引用終了 ---
と書かれているE5系はU2編成だけと考えるのが極めて自然であり、S11、U3・4編成の3編成はこの件とは無関係であると言い切れます。
また3月31日に私が新幹線総合車両センターを見に行った際、一目でS11編成と判る編成の他に
両脇を他の編成に挟まれる状態で留置されていたE5系の姿を確認しましたが、
●上記の事からこのE5系はU2編成以外に有り得ない。
●新幹線総合車両センターでは通常、編成を解除した車両をS11編成が置かれている場所より手前側の線路に置く事から、この場合、編成の状態で置かれていると考えるのが極めて自然である。
●国労東日本本部が組合員以外も閲覧可能なwebページに嘘を書くとは考えられず、少なくとも関係者の立場として営業用車両として運用出来ないと見える程度に車体が損傷しているものと考えられる。
●廃車となるぐらい車体が損傷している車両を繋いだ状態のまま編成を移動させるとは極めて考えにくい。
●廃車となるような事態が発生しているのならば、JR東日本が株式市場に上場している株式会社である以上、東日本大震災の被災状況の内の1つとして何らかの発表あるのでは無いか?。
といった点から、私個人の意見として、「現段階でE5系U2編成から廃車となる車両は発生していない。」と考えております。
それゆえ「E5系が廃車となるほど損傷している」という類のweb上の書き込みに関しては、ほぼ全てが悪質なデマであり、偽計業務妨害罪、場合によっては金融商品取引法第158条違反として立件されたとしてもおかしくはない行為であると考えています。
以上。
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